「妻は神の回し者」
令和元年12月19日(木)
第615回 群馬県 みどり市倫理法人会 経営者モーニングセミナー
講師:株式会社アイワールド創業者・銀座倫理法人会 相談役
五十嵐 由人(よしと)氏
参加人数 44名 (みどり市会員 27名)
今回の講話者は株式会社アイワールド創業者として年商400億の企業を一代で築いた事業家、五十嵐由人(よしと)さん。
百姓の家に生まれながらも、6歳の時に「商売をしよう」と決意し、毎日万屋に通い詰め、商売を学んでいました。
いつも「自分は幸運。必ず成功できる」と自信を持てたのは、信仰心の篤い祖母の元、親の愛情を一心に受け、福の神のように育てられていたからだといいます。
33歳でディスカウント業界の先駆けとなるアイワールドを創業してから事業は躍進を続け、時代の寵児として業界の話題をさらい続けました。
しかし過大な投資が災いし、全てを失うことに。五十嵐さんは「自らの驕り」によるものだったと振り返ります。
莫大な負債を一身に背負うも、五十嵐さんが経営者として最も大切にしてきた「潔さ」を貫くことで、すべての財産を放棄し、史上最短での民事再生を成し遂げます。
「生き方は自分の魂が決めること」という五十嵐さんのお話を聞き、人間として生き方の哲学を持つことの大切さを感じます。
それを培ってこられた一つの大きな要因は、「神にいつも見られているんだよ」という祖母の教えだったかもしれません。
そしてアイワールド創業前に会社を辞めたとき、経営の失敗により全てを失ったとき、全てを受け入れ、ともに歩んでくれた妻の存在に、五十嵐さんはいつも感謝してもしきれない、と。
波瀾万丈、壮大なスケールの人生を送ってきた五十嵐さんも、それとは大きく異なる環境を生きる私達も、大切にするべき基本は変わらないのかもしれません。
私達は日々そのことを忘れないように、倫理を学び続けていきたいと改めて感じました。