「ポン(がん)から学んだ生きる喜び~苦悩の先は笑顔だった~」
令和元年10月17日(木)
第606回 群馬県 みどり市倫理法人会 経営者モーニングセミナー
講師:ビューティーサロン丹羽 代表 渡邉 明子 氏
参加人数 37名 (みどり市会員 27名)
今回の講話者はビューティーサロン丹羽 代表、渡邉明子さん。その明朗快活なお姿からは、非常につらく、苦しいといわれる「がん」の治療を乗り越えてきた悲壮感や苦労を全く感じさせません。
暗くて怖いイメージの「がん」を親しみを込めて「ポン」と呼び、がん治療の過程で起こる脱毛も、「美容師の仕事に役立つ」「ラッキー」と前向きにとらえる。ご家族のショックとは対照的に、渡邉さんはどこまでも明るく前向きだったそうです。
そんな渡邉さんも、「がん」になるまでの半生(「前世」)では、人の為にすることが裏目に出て、何をやっても感謝されない。ストレスだらけの人生でした。振り返れば「がん」になった理由は、自分を好きになれなかったから。
生死をさまよった大手術の最中、渡邉さんは空を飛び、宇宙に行っていた、といいます。そして最後は光の中に入っていく感覚。今でもその感覚をはっきりと覚えているそうです。
手術を乗り越えて目覚めると、周りには心からの笑顔が溢れていました。それはまるで、生まれたばかりの赤ちゃんを祝福するような光景。その体験によって、渡邉さんは生まれ変わりました。
「がん」を克服した経験を通じ、渡邉さんは自分の使命に気づきます。ヘアドネーション、『「ポン」と寄り添う会』の立ち上げ、県のピアサポーターとして、がん患者の支援を行うこと。
現代人の大半が直面する「がん」という経験を、ご本人から聴くことのできた私たちは本当に幸運です。このようなお話を聞き、少しでも相手の痛みや思いに、寄り添えるような存在になりたいと感じます。